2016年度第4回災害対策委員会報告
（日本赤十字社千葉県支部と千葉県連災害対策委員会との懇談会）

日   時

2016年12月9日（金曜日）　10:00～12:00

場   所

日本赤十字社千葉県支部　5階特別会議室

出   席

高橋事業部長兼救護福祉課長・大野救護係長・成岡担当（赤十字千葉県支部）、近藤（パルシステム千葉）、河田（コープみらい）、佐々木（生活クラブ生協）、川井（千葉県庁生協）、大見（ちば住宅コープ）、篠原（コープネット）、水島（災害対策アドバイザー）、圷（中央労金、オブザーバー）、丸山（委員長）・首藤・常泉・白井（県連事務局）

（1）あいさつおよび出席者紹介

生協連丸山専務理事から、2001年に赤十字千葉県支部との災害時協力協定を締結した経過、東日本大震災における協定の発動など赤十字との協力の内容などに触れながら、災害対策の専門機関である赤十字との協力を引き続き強めていきたいとのあいさつがありました。赤十字千葉県支部高橋部長からは、最近の異常気象や自然災害の多発のもとで、生協との連携を一層深めていきたいとのあいさつがありました。あいさつの後、出席者がそれぞれ自己紹介をおこないました。

（2）生協の災害支援に関するこの間の取り組みについて

生協連丸山専務理事より、千葉県内の生協の現状、「ふれあいサロン」など東日本大震災被災者への継続した支援、熊本地震被災地への支援活動の内容と特徴、その他の最近の自然災害への支援など、生協関係の災害支援に関する取り組みについて報告がありました。

（3）日本赤十字社千葉県支部の取り組みについて

高橋部長より、ネパールの地域防災事業に関する千葉県支部職員の派遣など、国際的な災害支援について報告がありました。続いて大野係長より熊本地震に関する支援の状況と8月の第37回九都県市合同防災訓練千葉会場の報告がありました。

熊本地震への支援では、4月16日の本震発災以降の千葉県支部救護班の派遣と現地での活動状況について時系列で説明がありました。大野係長は、現地で全国の赤十字救護班の割り振りなどのスタッフを務めましたが、道路の寸断や情報の錯綜によって様々な苦労があったことなどについて、今後の参考になる多くの体験を話していただきました。

（4）質疑および懇談

それぞれの報告の後、活発な質疑懇談をおこないました。要旨は以下のとおりです。（文責事務局）

被災地への人員派遣の際に必要な装備について、水・食料はじめ宿泊などに関して現地に負担をかけない準備、自己の安全管理・健康管理に必要な装備は最低限必要なことなどが赤十字の経験として報告されました。また、現地のボランティアによる道案内が、全国からの救護班を被災地に配置するうえで大変役に立ったことが報告されました。

幼児・高齢者・障害者などの災害弱者に関して、避難所のあり方が進歩していないことの問題、トイレに時間がかかる高齢者や障害者がトイレのために危険な自宅に戻る問題、車中泊や在宅避難への対応など多くの課題が出されました。宅配事業をおこなっている生協が、こうした人たちの情報を日常的に把握して災害時に生かすことの必要性なども指摘されました。千葉県内の「福祉避難所」の整備状況が自治体によって大きな差があることの問題も指摘されました。

その他、避難所でのペットの扱い、SNSによる情報の問題点、赤十字マークの取り扱いなど多岐に渡って懇談をおこないました。

（5）災害時のための備品倉庫の見学

高橋部長と大野係長の案内で、千葉県支部と同じ敷地内にある災害時のための備品倉庫を見学しました。県内に9か所の備品倉庫があり、千葉と成田の倉庫は医療救護関係が中心の倉庫になっています。被災地でそのまま医療施設として使える「dERU」も倉庫内に保管されています。

以下は、県連災害対策委員会の議題

（6）県連事務局からの報告

県連事務局より、災害対策委員会で検討して理事会に提案した「千葉県生協連災害対策の現状と課題について」、日本生協連が開催した「震災復興支援交流会」、「中央地連都県連災害対策担当者交流会」、千葉県の災害対策に関する情報についてそれぞれ報告がありました。

（7）各生協からの報告

パルシステム千葉では、期限の近い備蓄非常食の入れ替えをおこなっています。コープみらいでは、年明けに八街市との災害時協力協定を締結する予定です。生活クラブ生協では、MCA無線の点検をおこなってきました。コープネット事業連合では、福島沖地震による茨城県の津波注意報に際して、パート職員の待機措置や職員の支援をおこないました。コープネットとコープみらい都県本部共同でBCPの見直しをすすめています。中央労金では、BCP訓練、安否確認をおこなってきました。

（8）次回の委員会日程について

次回の委員会を2017年3月に開催し、千葉県防災危機管理課との懇談がおこなえるよう事務局が調整することを確認しました。

倉庫内見学

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