県生協連の活動

組合員の願いに応えて 生協のめざすもの/生協の事業

 人間らしい豊かな暮らしを営むために、助け合いの精神に基づき、組合員ひとりひとりが力を合わせて共に運営している消費者の自主的な協同組織が生活協同組合(生協、コープ)です。
 生活協同組合は「消費生活協同組合法(略称:生協法)」に基づいて設立されています。
 生協の運営方針や事業計画は組合員の代表による総代会で決められ、組合員の願いや声を反映したり組合員が運営に参加するための様々な仕組みがつくられています。

生協の21世紀理念 自立した市民の協同の力で人間らしいくらしの創造と持続可能な社会の実現を 日本の生協の2020年ビジョン 私たちは、人と人とがつながり、笑顔があふれ、信頼が広がる新しい社会の実現をめざします

通常総代会
通常総代会

配達の様子
配達の様子

多様化するニーズに応えて

地域生協店舗
地域生協店舗

 地域購買生協の共同購入は、数人のグループによる商品の予約注文制度として広がってきました。現在では個人で受け取れるシステムの利用が増えている他、働く女性の要望に応えて夕方配送や自由な時間に商品を受け取れるステーションを設置するなどの工夫もおこなわれています。インターネットを利用して注文する組合員も多くなっています。地域購買生協の店舗は、食料品を総合的に品揃えできるスーパーマーケットが中心になっています。

共済事業、福祉事業

 地域購買生協では、組合員の要望に応えて、商品やサービスの供給のほか、共済事業、訪問介護や高齢者施設の運営などの福祉事業などにも取り組んでいます。高齢者の「食」を支える「夕食宅配」の事業も広がっています。

デイサービス
デイサービス

夕食配達
夕食配達

職域・大学・専門生協

 千葉県には地域購買生協の他、職場・学校・大学などの構成員が組合員になっている生協、住宅関係専門の生協、共済事業専門の生協、高齢者のための生協があります。

千葉県庁生協
千葉県庁生協

千葉大学生協
千葉大学生協

共済生協(全労済千葉県本部)
共済生協
(全労済千葉県本部)

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東日本大震災の被災地・被災者への支援活動

震災直後組合員をさがして配達(2011.3.14旭市)
震災直後組合員をさがして配達
(2011.3.14旭市)

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、県内の生協も一部の施設などに深刻な被害を受けましたが、発災直後から、店舗や配達供給によって組合員に商品を届けるために全力をあげ、また、県内外の被災地支援に取り組んできました。

県内および東北被災地への支援

東北支援
東北支援

 生協が千葉県および県内市町、日本赤十字社千葉県支部と締結していた災害時協力協定が発災直後から発動され、当日の夜から約2週間の間に、千葉県と6市の要請に応えて数多くの食料や生活用品を県内被災地に届け、赤十字千葉県支部が保管している毛布などの緊急物資の搬送に協力しました。

 その後は、各会員生協がそれぞれの事業と組織を生かして、県内および東北の被災地や生協の支援に継続的に取り組みました。東北3県の被災生協へは、千葉県を含めた全国の生協から、のべ3,587人の支援人員がのべ1,190台の車両とともに支援のために派遣されました。(2011年4月28日集計)

放射能問題への取り組み

 福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能問題では、それぞれの生協が学習会や自主検査をおこなって組合員の不安に応える一方で、県内外の生産者を励ます取り組みをすすめてきました。

 千葉県生協連では、JA・漁協・森林組合・生協で組織している千葉県協同組合提携推進協議会に提案して、生産者と消費者双方からの要望書を4月と11月に県知事に提出した他、放射能問題の学習会やエネルギー政策の学習討論の場を開催するなどの取り組みをおこなってきました。

放射能問題で生産者とともに千葉県へ要望(2011.4)
放射能問題で生産者とともに
千葉県へ要望(2011.4)

千葉県と共催で開催した放射能学習会(2011.7)
千葉県と共催で開催した
放射能学習会(2011.7)

被災地へ向けての様々な活動

 会員生協の全てで被災地支援のための組合員募金が行われ、県内の生協全体で2億円を越えるかつてない額の募金が集約されて被災県に贈られ、千葉県へは生協関係の総額で約8,150万円(2012年3月時点)の募金が寄贈されました。県内外への震災支援に関する活動は、震災から1年を経過した2012年4月以降も続けられており、県内では、旭市の仮設住宅での住民支援「スマイルカフェ」などが毎月開催されています。

全国生協組合員の募金を千葉県へ贈呈(2011.7) 旭市仮設住宅でのスマイルカフェ(2012.4、夏に向けてうちわ作り) 旭市仮設住宅でのスマイルカフェ(2012.4、夏に向けてうちわ作り)
全国生協組合員の募金を
千葉県へ贈呈(2011.7)
旭市仮設住宅でのスマイルカフェ(2012.4、夏に向けてうちわ作り)

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消費者が主役の社会めざして 生協の社会的な活動

消費者問題

 生協は、消費者の組織として、増えている消費者被害に対する理解を深め「消費者力」を高めるための学習会や、県や身近な市町村の消費者行政を充実強化する活動に取り組んでいます。こうした活動は、「消費者団体千葉県連絡会」や弁護士や相談員など多くの団体が参加している「消費者行政充実ネットちば」と協力してすすめています。

相談員を招いて消費者問題の学習
相談員を招いて消費者問題の学習

消費者行政 充実ネットちば シンポジウム
消費者行政 充実ネットちば シンポジウム

食の安心・安全

 食の安全では、各生協が品質管理、危機管理を一層強めると共に食の安全に関する社会システムの整備強化に向けて必要な取り組みをおこなっています。また、自給率向上、農林水産業の振興に向けて、例えば生産者と協力して飼料米による豚肉の供給などをすすめています。

食の安全推進委員会が千葉県衛生研究所を見学
食の安全推進委員会が
千葉県衛生研究所を見学

食品衛生監視指導計画案説明会
食品衛生監視指導計画案説明会

環境問題

生協のバイオディーゼル燃料スタンド
生協のバイオディーゼル燃料スタンド

 環境問題では、CO2削減に向けてCO2の排出を抑えた店舗、配送車へのバイオディーゼル燃料の導入など事業面での努力や、ゴミの減量・リサイクル・身近な自然の保護など組合員が参加する様々な取り組みをすすめています。従来の環境配慮商品に加えて、「カーボンフットプリント」を表示した商品の供給を始めました。レジ袋の削減など行政の環境施策にも積極的に協力しています。

平和、ユニセフ

「子供たちに平和な未来を」学習交流会
「子供たちに平和な未来を」学習交流会

 未来の子供たちのために核兵器のない平和な社会をめざす活動や、世界の子供たちのためにユニセフの活動にも取り組んでいます。こうした活動は、多くの組合員が気軽に参加できる生協らしい取り組みを工夫しています。

多彩な組合員の活動

親子料理教室
親子料理教室

 生協ではこの他にも、暮らしの見直し活動、料理講習会、文化行事、組合員の自主的な活動への支援など組合員の暮らしを応援するさまざまな活動がおこなわれています。生協の組合員・職員・協力業者が一緒になってつくる生協まつりなどのイベントも多くの生協でおこなわれています。地域の消費生活展、市民まつりや産業まつりなどにも参加しています。また、千葉県関係の多くの審議会などの委員にも消費者代表として参加しています。

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笑顔と信頼あふれる地域のために 地域と連携した活動

助け合いの活動

 地域生協では、訪問介護や高齢者施設などの福祉事業のほかに、組合員どうしが助け合いのネットワークを作って困った時に日常生活の手助けをする福祉・助け合いの活動を広げています。高齢者や産前産後のお母さんのための家事手伝い、留守中のペットの世話、草取り、話し相手、病院への薬取りなど様々な生活の応援をおこなっています。

子育て支援や高齢者の見守り

 子育て支援では、組合員のニーズに応えて生協独自で「子育てひろば」の活動に取り組むと共に、行政が開設している常設の「ひろば」を、千葉市・市川市・柏市・館山市で合計8ヶ所(2012年3月時点)生協が受託しています。また、県内約90の生協施設、約1,450台の配送車に「こども110番」のステッカーを貼って子供を守る取り組みをすすめています。この取り組みは、千葉県・千葉県警・千葉県教育委員会と協力しています。

 高齢者のお宅へ配達する際に様子を確かめる取り組みの他、行政や様々な団体などによる高齢者の見守りネットワークに参加している地域もあります。

生協が受託運営している「館山市元気な広場」
生協が受託運営している
「館山市元気な広場」

配達車両に「こども110番」ステッカー
配達車両に「こども110番」ステッカー

災害対策

 災害対策では、地域の組合員が参加する災害時のための図上演習や行政との災害時協力協定(千葉県および県内23市町、日本赤十字社千葉県支部と締結)に基づく訓練への参加などをおこなっています。今回の震災対応では、こうした活動の積み重ねが大きく役に立ちました。

9都県市防災訓練に参加 9都県市防災訓練に参加 災害対策について懇談/千葉県 災害対策について懇談/赤十字千葉県支部
9都県市防災訓練に参加 災害対策について懇談/千葉県 災害対策について懇談/赤十字千葉県支部

産直、協同組合間提携

 千葉県は農畜産物、水産物とも全国で有数の生産県です。生協ではこの恵まれた環境の中で、生産者団体との提携を大切にし、産直活動をすすめています。また、JA・漁協・森林組合・生協の提携をすすめるために「千葉県協同組合提携推進協議会」が設置され、四者が共同でおこなう「海と大地と暮らしの祭典―千葉県協同組合フェスティバル」は、2011年度で第22回を迎えました。千葉県協同組合女性交流会も第18回を迎えました。協同組合提携による「食育学校」も毎年開催されています。

第22回協同組合フェスティバル はたけの学校 はたけの学校
第22回協同組合フェスティバル はたけの学校

第18回千葉県協同組合女性交流会
第18回千葉県協同組合女性交流会

海の学校
海の学校

森の学校
森の学校

2016年度県連活動フォトトピックス

会員生協間の交流を深める取り組み

第67回通常総会(16年6月) くらし安全推進課と共催の生協役員研修会(16年7月)テーマ:千葉県子どもの貧困対策推進計画、消費者団体訴訟制度と適格消費者団体の役割

政策検討会 テーマ:子ども、若者をめぐる状況と生協の役割について(16年12月)講師:宮本みち子 氏 放送大学副学長・教授、千葉大学名誉教授

職域生協交流会 「野田流通センター」(左)と「コープみらいえ四街道」(右)を見学

県行政・諸団体との交流を深める取り組み

千葉県環境生活部と県連役員との懇談会(左)と「野田エコセンター」の見学の様子(16年7月)

社会的な役割に関する課題の取り組み

東日本大震災支援・災害対策に関する取り組み

パルシステム千葉「福島のこどもたち保養プロジェクト」(16年8月・17年1月)(HPより抜粋) 生活クラブ虹の街「リラックス&リフレッシュツアーinちば」(16年8月)(HPより抜粋)

コープみらい 市原市と「災害発生時における福祉避難所の介護活動に関する協定」を締結(16年6月)(HPより抜粋) なのはな生協 支援している福島の保育園にクリスマスプレゼント(16年12月)(HPより抜粋)

日本赤十字社千葉県支部との懇談会(左)と備蓄倉庫の見学(中)(16年12月) 災害対策委員会と千葉県との懇談会(17年3月)

九都県市合同防災訓練(16年8月)救援物資を積んだ生協トラック(左) ボランティアによる救援物資の荷卸し(中) 仮設診療所でのトリアージ訓練(右)

消費者問題に関する取り組み

消費者問題委員会 公正取引委員会による消費者セミナー(16年9月)(左)消費生活相談員による研修(16年11月)(右)

「消費者フォーラムin千葉」に協力(16年5月)テーマ:高齢社会をどう生きる!! 講演:私たちが主体の地域づくり 講師:山下 興一郎 氏 淑徳大学准教授 パネル展示コープみらい(左)・充実ネットちば(右)

消費者行政充実ネットちばと冨里市消費者行政活性化シンポジウムに協力(17年1月)パネルディスカッション

第41回千葉県消費者大会(17年2月)講演:「どうなる『医療』と『介護』、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために」講師:松本 弘道 氏  日本医療福祉生活協同組合専務理事 消団連会員団体の活動報告

「NPO法人消費者市民サポートちば」に協力 設立総会(16年11月 左上) 設立記念シンポジウム(17年3月 右上) 意見表明する会員団体(右)

地方消費者フォーラムin長野 ~関東ブロック~(17年2月) 消費者団体千葉県連絡会の研修視察に参加 花の谷クリニックを見学(17年3月)

食の安全に関する取り組み

食の安全推進委員会 食研を見学(16年10月)

食の安全推進委員会 千葉市(左)・千葉県(右)の食品衛生監視指導計画案の説明会(17年1月・2月)

福祉に関する取り組み

ふ・く・し推進委員会 子ども食堂の取り組みについて学習会を実施(16年9月) こども110番委員会(17年3月)

「新地域支援事業」および「SSKプロジェクト」に関する委員会 取り組みの交流や学習会を実施(左) 船橋市・柏市・市川市との「介護予防・日常生活支援総合事業」に関する懇談会を開催(写真右は市川市との懇談 15年3月)

環境に関する取り組み

「エコメッセ2016inちば」の開催に協力(16年9月) コープみらいが出展 

平和を守り核兵器廃絶をめざす取り組み

「子どもたちに平和な未来を2016」を開催(15年12月) 講演Ⅰ:「もったいないと和のはなし」講師:真珠 まりこ 氏 絵本作家(中央) 講演Ⅱ:被爆の証言「きのこ雲の下の体験から核なき世界を求めて」と「被爆者が訴える核兵器廃 絶国際署名」の取り組みについて 講師:児玉 三智子 さん 千葉県原爆被爆者友愛会(右) 

「憲法を考える学習会」を開催(16年6月)

協同組合提携による取り組み

第23回千葉県協同組合女性交流会(16年12月)講演Ⅰ:「東日本大震災後の福島の農業・漁業の復興の取り組みと課題」講師:小山 良太 氏(左)福島大学経済経営学類教授、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター副センター長 講演Ⅱ:「首都直下地震をイメージする。災害時の備え・役立つ食品や備品など、備蓄について学ぶ」講師:水島 重光 氏 災害対策アドバイザー(右)

第27回協同組合フェスティバル「海と大地とくらしの祭典」(16年11月)パルシステム千葉 コープみらい 生活クラブ生協 なのはな生協 千葉県労働者福祉協議会、中央労金千葉県本部、全労済千葉県本部、3団体での輪投げ(左)起震車体験(右)

食料・農業・環境を考える千葉県フォーラム(17年2月)

協同組合提携による食育学校

「はたけの学校 黒豆コース」黒豆の収穫(16年10月)(左上)と黒豆の味噌づくり体験(17年1月)(左下・右上下)

「もりの学校」(17年2月)県民の森の観察(左)と植菌体験(中・右)

「うみの学校」(17年3月)模擬入札体験(左)とのりすき体験(右)

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