「憲法を考える学習会」を開催しました
2016年6月10日(金)、千葉市生涯学習センターホールにて、「憲法を考える学習会」を開催し、6生協および事務局ほかから108名が参加しました。
この「憲法を考える学習会」は、「憲法を考える千葉県若手弁護士の会」の協力で、昨年の「立憲主義」「平和主義」「安全保障関連法」をめぐる議論の経過を踏まえながら、現在の憲法改定に関する議論について、二人の弁護士から正確な内容を分かりやすく学習することを目的に開催しました。
開会にあたり、鳥羽会長理事より、「私たち生協が、安保法制や憲法改訂の問題を考えるとき2つのことが重要だと感じています。ひとつは、戦後の生協運動のスローガン『平和とより良い生活のために』に示されているように、私たちは『平和』を何よりも大切にしてきたことです。もうひとつは、こうした問題について、ひとりひとりの組合員が、自分自身で考えて判断し、お互いの考え方を尊重しながら話し合い、自分の意志で行動できるようになることだと思います。前回の学習会以降、それぞれの生協でも、『若手弁護士の会』と協力して、学習会や『憲法カフェ』が数多く開催されてきました。本日の学習会を機会に、あらためて取り組みの輪を広げていくことの呼び掛けをお願いします。」と挨拶がありました。
はじめに、「憲法を考える千葉県若手弁護士の会」の國松弁護士から、「立憲主義」、「基本的人権の尊重」、「国民主権」、「平和主義」など憲法の基本と、生活の中での憲法の役割などを分かりやすくお話しいただきました。続いて、「緊急事態条項」など憲法改定をめぐるさまざまな動きについても詳しく話していただきました。
次に、「若手弁護士の会」の三宅弁護士から、身近な暮らしの中での憲法について、夫婦別姓訴訟などの裁判事例や18歳選挙権など、具体的な判例や事例を入れながらお話しいただきました。三宅弁護士からは、憲法改定の議論だけでなく、私たちの暮らしの中に憲法をいかしていくための議論も大切です、との指摘をいただきました。
最後に、会場の参加者から、憲法の基本や夫婦別姓に関する質問などが出され、國松弁護士・三宅弁護士に回答をいただきました。また、「くらしの視点から憲法を考えることが大事だとわかりました。」、「18歳選挙権について学校で学ぶために、弁護士の方に来てほしいです。」といった感想が出されました。
参加者から88枚の感想シートが寄せられ、「憲法は少数を守るためにあることがわかった。」「かみくだいた説明でわかりやすかった」、「知らずに通りすごすのではなく、学ぶことの大切さを感じました。」など、多くの意見がありました。
学習会の様子