2014年度第1回ふ・く・し推進委員会報告
- 日 時
- 4月23日(水) 10:00~12:00
- 会 場
- 児童養護施設はぐくみの杜君津
- 出 席
- 杉本・世良(コープみらい)、川井・中根(パルシステム千葉)、飯沼・辻(生活クラブ虹の街)・中井・白井・小田川(県連)
内 容
(1)児童養護施設「はぐくみの杜君津」の見学
①はじめに、「はぐくみの杜君津」の成り立ちや理念等について施設長の高橋克己さんから説明がありました。
- 児童養護施設は、子どもの衣食住を守ることが始まりで、精神的ケアが大変重要である。
- 施設は少人数のグループに分かれ、子どものペースに合わせて家庭的な生活を送れるように、居住棟は独立タイプと2棟連結タイプがあり、地域で暮らす大家族の一軒の家のように建てられている。他に、管理棟、親子宿泊室、帰休宿泊室がある。
- ふつうの生活をしていなかった子がふつうの生活をすることが難しい。
ふつうの家庭の食事を経験してない子どもが多い。グループごとにメニューが考えられ、スタッフが調理を行う。におい、音を感じながら食卓について食事をする、というふつうの経験を積み、食事は命を守るためのものであることを知る。 - ここでの暮らしは、誰からも攻撃されない、ご飯もある、この生活が続くという安心感を得られるようにしたい。
②次に、「はぐくみの杜を支える会」について副理事長の岩上章子さんより説明がありました。
- 2000年、特別養護老人ホーム風の村を開設時、たすけあい倶楽部を支える会が設立された。
- 高齢者福祉に取り組む中で、児童の貧困・虐待問題を背景に児童養護施設が不足していることを知り、家庭的な小規模グループホーム型施設の建設に取り組むことになった。
- 2013年4月20日「はぐくみの杜を支える会」が設立。代表は前千葉県知事の堂本暁子さん。
- これまで支援活動として、自立支援のための寄付「はばたき基金」を立ち上げ、個人、団体、生活クラブ組合員からの支援をはじめ、「チャリティコンサート」、「オレンジリボンキャンペーン」、「ボランティア養成講座」、「施設見学会」や様々なイベントに参加している。
- 今後の活動として、子どもたちの生活支援・自立支援、社会全体での子育て・児童虐待防止を推進するための活動もすすめていきたい。
③施設内を高橋施設長に案内していただきました。
- 施設全般に木のぬくもりを感じる設計で、地域に開かれた場を大切に建てられている。
- 管理棟には、スタッフルーム、カウンセリングルーム、地域交流スペースなどがある。居住棟は、男女別の2ホーム1棟型が2棟、独立型が2棟あり、1年後に満床の40名が入居する。
- 児童の居室はプライバシーが護られ、友だちを部屋に呼ぶことも出来る。
未就学児は和室、兄弟姉妹は同室も可能であるなど、子どもの年齢などを考慮した設計である。
(2)その他
第2回委員会を7月17日(木)10時より県連会議室で行うことを決めました。
正面入り口
交流スペース
2ホーム1棟型
独立型
個室
食堂(奥がキッチン)