千葉県衛生研究所見学研修
千葉県生協連食の安全推進委員会では、7月6日に、2010年度第2回委員会として千葉県衛生研究所の見学研修をおこない、5生協・事務局から11名の委員が参加しました。
千葉県衛生研究所は、医薬品や感染疫学などの医学関連部門を含めて3課8室の体制で運営されており、多くの部門が食品に関する検査・研究に関わっています。
食品化学研究室、遺伝子組み換え食品、アレルギー物質を含む食品などの検査について説明を受け、担当者からヒスタミン関係などこの間の化学性食中毒および苦情食品の検査結果の報告がありました。
医動物研究室から、食品における昆虫類などの異物混入の事例や混入物の特定、混入経路の調査方法などについて説明を受け、ウイルス研究室から、最近苦情がふえている食品へのカビ付着について、カビの種類や構造、付着させないための対策などについて詳しい説明を受けました。
その後、食品化学研究室など食品に関係の深い部門を中心に施設や検査機器の実物を見学しながら説明を受けました。
終了後の質疑では、口蹄疫への対応やアレルギー検査や表示指導などについて、遺伝子組み換え食品の調査方法について質問が出されそれぞれ担当者から丁寧な回答がありました。
仁戸名庁舎から食品衛生に関する検査を中心におこなっている神明庁舎に移動し、最近の食の安全に関する動きと神明庁舎での業務の概略について説明を受けました。食品衛生監視指導計画にもとづく食品の収去検査はこの神明庁舎で毎日実施されています。
検査第一課より食品添加物、包装容器、重金属などの理化学的試験検査に関する説明、検査第二課より食品の細菌検査などの微生物学的試験検査、食品の残留農薬検査について検査方法などの詳しい説明を受けました。
その後、それぞれの検査室を見学し、検査機器を前にして具体的な調査方法などについて質問への回答を含めて丁寧な説明を受け、見学研修を終了しました。